男性更年期
LOH症候群(男性更年期障害)
- このような症状の方はこの疾患を疑います。
- 活力が無い、体がだるい、筋肉が減った、勃起しない、うつっぽい、気分がすぐ落ち込む、毎日の楽しみが減った、意欲が無くなった
更年期障害というと女性特有の症状と思われがちですが、近年では男性にも発症することが注目されています。
原因は男性ホルモンの減少です。男性ホルモンは睾丸で作られており、筋肉や骨格を作ったり、性機能の維持するための役割の他に心理機能や脳の認知機能にも影響しています。
加齢やストレスが原因となって男性ホルモンが減少することで上記症状が出てきます。
日本においてはまだ新しい概念ですが、経済的な不安など現代のストレス社会において男性ホルモンが減少している方が増えてきています。
症状はうつ病と似ている部分も多く、うつ病の診断で抗精神病薬を漫然と投与されている方も見受けられます。現在の活力が無いことを年齢のせいだと諦めずに活力のある楽しい生活を取り戻しましょう。
診断は血中のテストステロン値を測定し、問診により診断を行います。うつ病との鑑別も重要です。テストステロンが低い場合は補充療法を行います。注射での補充と軟膏での補充方法があります。
治療方法によっては保険外診療となる場合があります。
治療開始前のPSA値が高かったり、前立腺癌の診断を受けている方はテストステロン補充療法を受けることが出来ません。補充療法以外にも漢方薬などの提案も出来ますので、是非ご相談ください。