過活動膀胱は、膀胱の筋肉が意図せずに収縮することによって起こる病気であり、頻尿や尿もれ、尿意切迫感(急にトイレに行きたくなる)といった症状が現れます。頻尿とは、一般的に1日に8回以上尿意を催すことを言います。また、夜間に1回以上トイレに行く必要がある場合は夜間頻尿といいます。
過活動膀胱は、年齢や性別に関係なく誰にでも発症する可能性がありますが、特に高齢者や女性に多く見られます。原因は明確にはわかっていませんが、膀胱内の神経や筋肉の機能障害が引き起こすことが考えられています。また、膀胱炎や尿路感染症、膀胱結石などの病気や、脳卒中やパーキンソン病といった神経系の病気が過活動膀胱を引き起こすことがあります。